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異常イカ大不漁 創業90年老舗も倒産 2017年は「大不漁ない」予測? 初水揚げへ 北海道函館市 (17/05/29 19:41)

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北海道函館名物のスルメイカ。2017年シーズンの漁が6月1日から始まります。2016年シーズンの記録的不漁で価格が高騰し、倒産する会社も出るなど、まちはいまだ悲鳴を上げています。気になる最新の漁獲量の予測は?緊急取材しました。  5月28日、北海道函館漁港で行われた大漁祈願祭。漁を控えたこの時期、本来なら活気に満ちあふれているはずですが…。関係者の表情は曇りがちです。  イカ漁師:「浜の元気はない。イカがとれないもの。南茅部も噴火湾も全部とれなかった」  イカのまちでイカがとれない…。記録的な不漁が、重くのしかかっていました。  漁師:「わや…」  北海道の海では2016年、異変が起きていました。  函館沖では、暖かい南に生息するはずのエイやマンタの仲間が相次いで水揚げされる異常事態に…。  一方、大不漁となったのが函館のスルメイカです。産卵場所である東シナ海の水温が低かったことが原因とみられていますが、漁獲高は8000トンあまりと過去10年で最も少なくなりました。  漁獲量の減少で価格は高騰。近年の2倍近くの、1キロ660円にまではね上がったのです。  価格の高騰は、加工業者を直撃しています。2017年3月には、創業90年の老舗が倒産しました。  函館のイカの加工会社は約70社あり、これは食品加工業全体の半分以上を占めます。  危機的状況に、函館市は新たに融資制度を設けて対応していますが、不漁が続けばドミノ式に倒産が増える恐れもあります。  観光客:「うまい」「新鮮でおいしい」  函館朝市です。観光客らが釣り掘りで釣り上げているのは、今が旬のヤリイカ。  例年並みの水揚げとなったヤリイカですが、漁獲量はスルメイカの数十分の一以下です。ほとんどが生鮮用で、加工用には回ってきません。  仲買人:「大変だ。2017年はどうなるのか。(例年は今)スルメイカの小さいのが入ってくるけど、全然入ってこない。見通し暗い」  函館産のスルメイカを原料に、塩辛などを製造する創業100年の老舗、小田島水産食品。逆風に負けじと、新たな商品づくりに取り組んでいました。  小田島水産食品 小田島隆社長:「"かんずり"入りのイカ塩辛」  新潟県の特産品、唐辛子の発酵調味料『かんずり』を入れたオリジナル塩辛。3年前、発酵学の第一人者に監修を依頼して開発した商品です。通常より高価ですが売れ行きは好調だといいます。  記者:「塩辛の感じとは違って、ぴりっとしておいしいですね」  小田島水産食品 小田島隆社長:「さわやかな味。ゆずも入っている。柑橘系のさわやかな味」  塩辛を「木樽で仕込む」伝統は守りつつ、イカ以外の原料にも目を向ける。生き残るための闘いは続きます。  小田島水産食品 小田島隆社長:「第2弾として、イカ墨を使った塩辛を考えている」  必死で急場をしのぐ、イカのまち。では、2017年の漁はどうなるのでしょうか。  専門家は、産卵場所である九州付近の海水温が2016年より高いことから、漁獲量の回復に期待を込めます。  函館頭足類科学研究所 桜井泰憲所長:「(海水温は)復活していないが、連続している。(産卵場所に)温かい水がある(イカが北に)いけるだろう。大不漁はないと思う」  まもなく始まる、2017年シーズンのスルメイカ漁。漁師たちは、まちの期待を胸に決意を新たにしています。  イカ漁師:「がんばりましょ。かんばるしかない」  6月2日の初水揚げに、注目が集まっています。

-HOKKAIDO UHBニュース, 北海道

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